代表挨拶

なぜ自然素材なのか

非常に多くの住宅のホームページがある中、弊社のサイトにお越しくださり、心より御礼申し上げます。
もしよろしければ、私の自然素材に行き着いた経緯にお付き合いください。

お恥ずかしい話ですが、実は始めから自然素材にこだわっていたわけではありません。
しかも、家はどれも同じと思っていました。

しかし転機が訪れたのは、約40年前のこと。とある住宅メーカーに勤務していた時でした。
お客様に言われたのです。

「お前のところで建てなきゃよかった」。

衝撃を受けました。長いローンを組んでいただいているのにもかかわらず、建ててから5年や10年でお客様から不満が出てしまう。新築当時は笑顔だったのに・・・。しかも、業界ではあたりまえの事でした。そのことに疑問を感じた私は、「あなたに任せてよかった」と何十年経っても言われる家をこの手で建ててやると決心しました。

しかし、決心してからこんなにも時が経つとは想像もしませんでした。

まず手始めに、建築現場や解体現場、既存建物を見て回り、どんな家が本当にいい家かこの目で調べることでした。すると今まで知らなかったことが次々とわかってきました。
・鉄骨は見えない場所にサビが出る。
・鉄筋コンクリートは底冷えがし、部屋にいても落ち着かない。
・2×4は新建材で目が痛く咳が出る。
などなど

意外なことに、かなり理想に近いのは新建材を使わない無垢の木をふんだんに使用した「昔ながらの木造住宅」でした。
思い返すと、この頃から木の魅力に心を奪われ始めていたのかもしれません。

しかし、無垢には欠点がありました、時間がたつとギシギシと床が鳴りだし、いたるところに隙間が空いてしまうのです。
昔は囲炉裏があったため、隙間がないと空気の喚起ができず危険でしたが、現代に求められるのは気密性です。

どのようにすれば解決できるのか、大工さんに聞いて回りました。
やっと出会えた答えは「木をもっと乾燥させればよい」でした。柱は含水率(材木が含む水分の割合)20%以下、床材は10%以下にすれば解決することがわかりました。しかし当時は含水率25%が常識で、それ以下のものを探しだすのは困難を極めることが容易に想像できました。

しかしそうは言ってはいられません。すぐさま材木屋に聞いて回り始めました。
ところが、大きく壁が立ちはだかったのです。
どこに行っても「そんな非常識なものはない」とバカにされ、無視されたことも一度や二度ではありません。
三重県内はすべて回り、岐阜県まで足を伸ばし始めていました。
そんななか、ある人から岐阜県中津川市でかなり乾燥させた材木を扱っているところがあると聞き、飛んでいきました。含水率は理想通りでした。不安が希望に変わった瞬間でした。

柱は決まりました。次は床です。
残念なことに、ここでは床材は作っていませんでした。

再び探し回り、サンプルを数えきれないくらい取り寄せました。しかし、どれも使いものになりませんでした。しばらく置いておくと歪んでしまうのです。
そんな中、関東で乾燥無垢材を使って家を建てているところがある、との情報を得ました。
希望に胸を膨らませながら見に行った家は、残念ながら床がごく一部鳴るのです。含水率は12%でした。これでは98点です・・・相手の業者からは「これは仕方ないですよ」と説得されましたが、お客様の笑顔を想像すると妥協は考えられませんでした。

再び答えがあるのかわからない旅が続きました。

それから数年後、今度は新潟で希望の光が見つかりました。自ら特許を取った材木乾燥機を使っている工務店が1軒見つかったのです。
何度も期待を裏切られたことが脳裏に浮かぶ中、恐る恐る手に持った含水計を当てると、なんと含水率10%を切っていたのです。涙が止まりませんでした。

床が決まりました。最後は壁です。

土壁、漆喰、貝殻の粉等、塗り方を変えるなど試行錯誤しましたが、コストが高かくなる事などや、湿気の多い三重県にはどれも何かが欠けていました。

そんな思いをしながら行き着いたのは『珪藻土』です。
一回ぬればよく、触れても落ちず、調質機能は炭の5,000倍あります。

・・・月日は流れ、材料を見つけるまで10年以上かかりました。
もちろん施工方法も、シックハウスの原因となる接着剤や、錆びて家の中からだめにしてしまう金具を極力使わないような工夫に労力を惜しみませんでした。

祈るような思いでモデルハウスを建てました。最高の材料で作った最高の家。100点満点です。
現在、築16年ですが、新築当時とさほど変わらず、いつもお客様から驚かれるたびうれしくなります。

「なぜ、そこまであきらめなかったの?」とよく聞かれます。
その答えは、『家に住む人の、何十年も変わらない笑顔』をいつも思い描いていたからです。

ぜひ見に来てください。我が子のような自慢の家を。絶対満足していただく自信があります。

本物は、年を重ねるごとに美しくなる。

株式会社 天然樹ホーム 代表取締役 照井修二

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